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ええやん!ESGチャンネル

蓄めるのは蓄電池だけじゃない!


Power to Gas
という言葉はご存じでしょうか?再生可能エネルギーの余剰電力を水素に変換し、貯蔵・利用する技術を意味します。
この技術を活用することで再生可能エネルギーを有効に活用することはもちろん水素エネルギーの利用拡大により、脱炭素社会の実現に貢献できます。

Power to Gasの仕組み
次のようなプロセスを経て電力は水素変換され、貯蔵利用することができます。
①水電解:再生可能エネルギーの余剰電力で水を電気分解し、水素と酸素を生成
②水素貯蔵:生成された水素をタンクやパイプラインなどで貯蔵
➂水素利用:貯蔵された水素を燃料電池や水素発電などで利用

Power to Gas のここがすごい
現在主流の蓄電池と比較すると次のようなメリットがあります。

①大容量かつ長期間のエネルギー貯蔵
水素という形でエネルギーを貯蔵するため、蓄電池よりもはるかに大きなエネルギーを貯蔵できます。また、水素は長期間貯蔵しても自然放電がほとんどないため、季節間のエネルギー需給の調整など、長期的なエネルギー貯蔵に適しています。

②エネルギー輸送の柔軟性
パイプラインやタンクローリーなどで輸送できるため、発電所から消費地へのエネルギー輸送が比較的容易です。一方、蓄電池は、電気としてエネルギーを輸送する必要があるため、送電網の制約を受ける場合があります。

➂多様な用途への利用
発電、燃料電池、産業用原料など、多様な用途に利用できます。蓄電池は、主に電力貯蔵に利用されます。

すでに活用がはじまっています!
福島水素エネルギー研究フィールドで生産された水素は新砂水素ステーション(東京都江東区)に運ばれ燃料電池バスなどで活用されています。

まとめ
コスト低減と効率の低さが課題となるPower to Gasですが、今後技術革新と共に水素インフラの整備が進み、水素利用が拡大していけば再生可能エネルギーを最大限に活用し、持続可能な社会を実現するための鍵となると思います。実は余剰エネルギーの保存という観点でいうと「熱の時空間輸送」というものもあるのですがそれはまた次の機会にご紹介させてください。

■経済産業省 資源エネルギー庁 水素社会実現に向けた取組
https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/advanced_systems/hydrogen_society/

■福島県内で製造されたグリーン水素の都内利用拡大を開始!
https://www.metro.tokyo.lg.jp/information/press/2024/05/2024052115

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