高校生と学ぶ循環型エネルギーの環境授業
2026年1月27日
〜岐阜県立大垣養老高校における全2回の特別環境授業〜
はじめに
イーエスジーテクノロジーズ株式会社は、2025年10月および11月の2回にわたり、
岐阜県立大垣養老高等学校にて、エネルギー生産型資源循環をテーマとした特別環境授業を実施しました。
本授業は、京都大学農学研究科の研究者と連携し、「有機廃棄物のリサイクル」を題材に、座学と実験を通して資源循環を学ぶ実践型の授業として企画されました。
参加したのは同校の生徒34名と教員4名で、環境問題を“知識”として学ぶだけでなく、“体験”を通じて理解を深めることを目的としています。
第1回授業:身近な有機物がエネルギーや肥料になることを体験
第1回授業は2025年10月22日に実施されました。
授業の前半では、メタン発酵の仕組みや微生物の働き、メタン発酵により有機物がバイオガスとバイオ液肥に変換されること、バイオガスやバイオ液肥の活用方法ついて解説が行われました。
普段の生活では目にすることのない微生物の役割や、廃棄物がエネルギーや肥料に変わるプロセスに、生徒たちは熱心に耳を傾けていました。


後半では、実際に発酵実験に取り組みました。生徒たちは、お米や野菜、菓子類など、日常生活で身近な有機物を各自持ち寄り、
それらを細かく計量・調整した上で、畜産のふん尿を原料としたメタン発酵消化液を種汚泥として混合し、ガスバッグを使用した肥料とガスの発生装置を準備しました。
実験を通じて、「捨てるもの」と考えがちな有機廃棄物が、適切な条件下ではエネルギーと肥料という資源となり得ることを体感し、資源循環の考え方を身近な問題として捉えるきっかけとなりました。

第2回授業:発酵の成果を確認し、科学的に考察
約1か月後の2025年11月19日に、第2回授業を実施しました。
この日は、第1回授業で仕込んだガスバッグの変化を観察し、発酵の成果を検証する内容となりました。
バッグは大きく膨らみ、内部でガスが発生している様子がはっきりと確認され、生徒たちからは驚きの声が上がりました。

有機物ごとに色の異なる液肥を比較しながら、発酵の進み方や状態の違いについて考察を行ったほか、自ら用意した液肥のにおいも確認しました。
さらに、発生したガスに点火する燃焼実験を行い、実際に炎が確認できた班と、十分な燃焼が見られなかった班に分かれる結果となりました。


この結果から、生徒たちは、有機物を入れすぎるとメタンガスが十分に生成される前に二酸化炭素が多く発生してしまうことや、微生物の働きには適切な条件管理が重要であることを学びました。
今回の実験では、使用した有機物の中で「ナス」が最も炎を確認できる結果となり、実験結果をもとに活発な意見交換が行われました。
また、メタンガスが十分に発生している液肥ほどにおいが少ないことなど、五感を使った学びも印象的な授業となりました。

次世代とともに考える、脱炭素と循環型社会
全2回にわたる特別環境授業を通じて、生徒たちは再生可能エネルギーや資源循環を、教科書上の知識ではなく、実体験を伴う学びとして理解を深めることができました。エネルギー問題や脱炭素が「遠い社会課題」ではなく、自分たちの生活と密接につながっていることを実感する機会となりました。
イーエスジーテクノロジーズ株式会社は、「次世代に持続可能な社会を引き継ぐこと」を社会的責任の一つと捉え、
脱炭素における技術や知見を次世代へとつなぐ環境教育支援に取り組んでいます。
今後も教育機関や地域社会と連携しながら、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを継続してまいります。

本活動協力団体(順不同・敬称略)
岐阜県立大垣養老高等学校
京都大学 農学研究科地域環境科学専攻農業システム工学分野 大土井助教
一般社団法人自然エネルギー推進機構
